食通の王

Bonjour!
どうも、シェフです。

おいしいものたーくさん。
世界が惚れる美食の国、フランスにおいて、なお
美食の都と称えられる、Lyon(リヨン)。

前回 に続き、今日もそんな Lyon の話。


「リヨンは美食の都だ。」
Lyon est la capitale mondiale de la gastronomie.”

この有名すぎるセリフを言ったのは、
20世紀初頭のフランス一の美食家、Curnonsky(キュルノンスキ)だ。
(本名 Maurice-Edmond-Sailland
Prince des gastronomes ” 食通の王、キュルノンスキが
Lyonの街のどんな一流レストランで、どんな豪勢な食事をして感動したのか、気になるところじゃない?

でもね、
その有名なセリフを言ったのは、
なんと、タンポポのサラダ、魚のクネル、エクルビス、川魚の唐揚げなんかを食べた後。

つまり、一流レストランじゃなくて、
Bouchon(ブション、Bistroのリヨンでの呼び方)での食事だということがわかる。
贅をつくした食事じゃなくて、庶民の食事が最高にうまかった!ってことだ。

そんなエピソードを聞くと、ほんっとに美食の都なんだなって思うよね。
Lyonに行ってみたくなったでしょ?

でも、テーブルにワインがなきゃ始まらない?
ご安心を。すぐ近くに、あの広大なブドウ畑が広がっているんだ。
ソーヌ川をわたって街に運ばれるそのワインは、
その昔から、リヨンの人々を、リヨンの街をたっぷりと潤したんだろうね。


勘が鋭い、このブログの読者にはもうきっとバレてるよね。
続きはまた次回。



それにしても、キュルノンスキ。
~スキで終わる名前で活動するなんて、なんだかロシア人みたい?

実はこのころ(19世紀の終わりには)、フランスとロシアは同盟を締結していて
フランスでは、ロシア文学を始め、とにかくもうロシア流行りだったんだ。

で、改めて、Curnonsky(キュルノンスキ)。
キュルノンは英語でwhy not の意味。つまり、ロシア流行りな風潮にあわせて
私の名前も、「~スキでどうかね?」
なんて名前を名乗ることにしたみたいだ。
お洒落~。


フランスを知れば、フランスはもっと美味しくなる!
受け継がれてきた本物の味を。 

chef

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